第33回 中日ドラゴンズ 平田良介選手 2009年07月10日
2005年夏、高校野球界の注目は大阪に集まっていた。
「浪速四天王」
辻内崇伸 大阪桐蔭-巨人)、鶴直人( 近大附-阪神)、平田良介( 大阪桐蔭-中日)、岡田貴弘( 履正社 -オリックス)の4名の総称である。その年、彼らは大阪の高校野球だけでなく高校球界の注目のスターであった。そして4人とも高校生ドラフト1位でプロの門をたたくのである。
今回の独占インタビューは現在、プロの世界で必死に頑張る4人を取材。高校時代から現在までを語ってもらった。
平田良介選手 インタビュー
氏原(以下「氏」) プロに入って、4年目に突入しました。今はどんな心境で野球に取り組んでいますか?
平田選手(以下「平」) だいぶ、プロ野球に慣れてきて、なんといいますか、「社会人として」というのがだいぶん、身についてきたと思います。
「氏」 プレイヤーとしてはどうですか?
「平」 高校の時にやっていなかった、配球を読むだとか考えるようになりました。
「氏」 高校までは感覚で打っていたのが、変わって、読んでできるようになったと?
「平」 できるっていうことではないんですけど、考えるようにはなりました。
「氏」 今、平田選手の置かれている立場としては、レギュラーへの当落線上だと思いますが?
「平」 しっかりやることをやれば、(レギュラーを)取れると思うんで、しっかりやって結果さえ残せばと思っています。だから、今はそういう位置にいるんで、しっかり結果を出さないといけないなと思います。
「氏」 この3年間は、どんな3年間でしたか?
「平」 1、2年目はほとんどケガだった。3年目から一軍にいる時間も長くなったし、1軍と2軍というだけで全然違うと思うんです。一軍でやって本当のプロ野球っていうか、それを味わえたっていうのがこの3年間はいい経験になっていると思います。
「氏」 ケガっていうのは、肩のことですか?
「平」 手術まではしていないんですが、投げられなかった。こういう風に投げたいのになって言うイメージと、全然違うボールがいっていて苦しみました。今は、イメージどうりにできています。
「氏」 入団してからケガがあって、入る前に想像していたプロ野球の世界、やはり違いました?
「平」 う~ん、自分がプロ野球でどういう感じになるかっていうのを想像してはいなかったんで、なんとも言えないんですけど、プロ野球って大変だなって思いました。
「氏」 例えば、どんなところがですか?
「平」 「いち社会人として」という部分ですね。礼儀作法とか、高校の時は知らなかったことがあったので。
「氏」 礼儀という部分では 大阪桐蔭 もしっかりしていると思いますが?
「平」 もちろん、悪くはないんですけど、高校生では分からないこととかあるじゃないですか。お酒の場とか、食事とか、それに慣れるのが大変でした。
「氏」 野球の技術の方ではいかがですか?
「平」 ボールがすごく速いなと感じました。 高校の時も速い球を打っていましたけど、キレが違うなと思いました。
「氏」 今ではついていけるようになったですね?
「平」 まだまだ、しっかりはついて行けていないんですけど、打てるようにもなってきたと思います。今年からクリーンヒットも多くなってきているので、慣れてきたんかなと思います。
「氏」 平田選手は、2年目に日本シリーズの最終戦で、ダルビッシュ選手から決勝打を打ったり、昨年はサヨナラ本塁打を打ったり、高校の時から(1試合3本塁打)活躍が派手ですよね?
「平」 なんなんスかね?自分ではよく分からないんですけど、派手に活躍できることはいいことだと思うので。
「氏」 日本シリーズでの決勝犠牲フライは、自信になったでしょう?
「平」 ダルビッシュさんから打ったやつですか?自分としては自信にはならなかったです。やっぱり、自分でこういう風に打ちたいと思って打ったんじゃなくて、たまたま出したバットが当たったという感じでしたからね。自信とまではいかないですよ。
「氏」 高校の時から、変えたことはありますか?
「平」 ステップとか、タイミングの取り方とかを変えました。
「氏」 高校の時はアウトステップだったと思いますが、どういう風に変えたんですか?
「平」 ステップはスクエアにして、で、僕の高校の時の打ち方というのは金属打ちだったと思うんで、だから、木製に対応できる打ち方を心掛けて行きました。
「氏」 ヘッドが遅れたりするとかですか?
「平」 ヘッドが遅れてくるのは別にいいと思うんですけど、そこに行くまでのタイミングの取り方とかですね。間と呼ばれる、タメをしっかり作るというか。そういうことです。
「氏」 高校のとき、70本塁打を打ちながら、「自分はスラッガーではない」といっていたけど、今はどういうスタイルでいますか?
「平」 自分ではチャンスの時にランナーを返せるバッターですかね。ホームランにはこだわってないですね。
「氏」 高校の時は、僕らメディアは「浪速の四天王」なって、呼んでいたんだけど、知っていましたか?
「平」 知っていましたけど、特にだからといって、何も感じていませんでした。そんなに気にするタイプでもないんで…。
「氏」 他の3人を意識することも?岡田選手はスラッガーだけど?
「平」 岡田は、とりあえず、「守備位置はバック」って意識はありました。すごいバッターだなって思っていました。でも、「アイツに負けたくない」とか言うのもなかったです。チームの戦いですからね。
「氏」 彼は悔しいと言ってましたけど?
「平」 準決勝でしたよね、対戦したの。最後の岡田のホームラン、自分の頭を越えていくすごい打球でした。
「氏」 高校の時の一番の思い出は?
「平」 甲子園の時の宿舎ですかね。最初、甲子園に行けると思っていなかったんですよ。府大会のベスト8で PLに勝ってから、甲子園狙おうや、みたいな感じになりましたから。
「氏」 その試合では前田健太(広島)から、ホームランを打ちましたね?
「平」 ホンマ、あの試合が終わってからですよ。
「氏」 前田選手は、彼も活躍していますけど、意識とかはしますか?
「平」 それはないですけど、マエケンの方から、挨拶しに来てくれますね。
「氏」 平田選手の前後の世代は、上がダルビッシュ、下は田中選手とか、その年の目立つ選手がいるけど、平田選手の世代いないと思いますが?
「平」 そうですね。ずっと出てるのって、銀仁朗(西武)くらい。あと横浜の山口ですもんね。
「氏」 平田世代とか、そういうのは期待していいかな?
「平」 まず、しっかり一軍にいとかないといけないと思うので、落ちたり上がったりしてはいけない。まずはそこからですね。
「氏」 平田選手は高校時代から、守備、走塁、肩にも魅力があったけど、そういう部分でも魅せれる選手にはなりたいですか?
「平」 そうですね。打つことしかできない選手というより、なんでもできるプレイヤーになりたいです。
「氏」 高校の時、いろいろ学んだことあると思いますけど、続けていることはありますか?
「平」 特にないですけど、高校の時にしっかりやってきた精神面って言いますか、そういうのはしっかりできていると思う。
「氏」 平田選手にとって、高校野球ってなんですか?
「平」 なんて、いいますかね、野球をすごく楽しめたところだと思いますね。練習とか、きつかったんで、しんどかったこともありましたけど、楽しんで野球ができました。
「氏」 昨年の母校の優勝は見ていましたか?優勝はどこで知りました?
「平」 それどころじゃなかったです。自分の同級生から電話がかかってきて、そうなんやって感じで…。ホント、それどころじゃなかったんですよ。
「氏」 今はレギュラー争いの中、結果を求めて、プレッシャーも大きいのでは?
「平」 試合に出ていないときは、結果を求めないとって思いますけど、試合に出るってなったら、とにかく自分のできることを出し切ろうと思っているだけですから。
「氏」 これから、夏の大会に臨む高校生達にメッセージをお願いします。
「平」 元気いっぱいしてほしいですよね。声を出して、騒いでできるのが高校野球だと思うので、そういうのを忘れないで、やってほしいです。
「氏」 将来的に、野球選手としてのイメージ、描いている像とかはありますか?三冠王とか?
「平」 今をしっかりやるしかないと思っています。期待はしていてください。ただ、僕とか三冠王を取りたいとか、そういう位置じゃないと思うんですよ。そういうことより、レギュラーだと思う。
「氏」 浪速の四天王の同期としてはいかがですか?
「平」 お互い一軍でプレーして、同じフィールドでやれたらいいと思います。(浪速の四天王世代?)いいっすね。
インタビュー:氏原 英明
- 平田良介選手
- 生年月日:1988年03月23日
- 出身地:大阪府
- 大阪桐蔭
第87回全国高等学校野球選手権大会出場。東北戦で1試合3本塁打とその名を轟かせた。 - 2005年中日ドラゴンズに高校生ドラフト1位で入団

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