第4回 タンパク質[その1]2008年11月18日

今月は五大栄養素の中の「タンパク質」についてお話します。(五大栄養素については第2回コラムをご覧ください)
体の中には、たくさんの「タンパク質」が存在しています。例えば、皮膚や骨、爪や髪の毛、血液…もちろん、筋肉にも。人の体をつくっている成分の約15%がタンパク質ですから、非常に重要な栄養素です。
タンパク質が不足すると、どのようなことが起こるでしょう。
タンパク質は筋肉のもとになる栄養素ですから、まず不足してしまうと筋肉が大きくならなくなります。大きくならないというよりも、今、体にある筋肉も小さくなってしまいます。また、上に書いたようにタンパク質から作られている部分はたくさんありますから、それぞれに不調をきたす恐れもあります。
一般の人が体重1kgあたり1gのタンパク質が必要といわれるのに対し、スポーツをしている人は2gが必要といわれています。 (もちろん、プロ選手となれば運動量も違いますからもっと必要です)では、タンパク質をどのように摂取していけばよいのでしょうか。まず、タンパク質は何に多く含まれるでしょう。タンパク質は、肉・魚・卵・豆類・乳製品に多く含まれています。たとえば、肉・魚には100gあたり15~20g程度、牛乳には100gあたり3g程度、卵1個(50g程度)には6g程度含まれます。種類や部位によって差はありますが、どれにも多くのたんぱく質が含まれます。もちろん、これ以外の食品にも量は少なくてもタンパク質は含まれます。毎日、いろいろな食品からしっかりとタンパク質をとりましょう。
では、その「タンパク質」は、いつとっても効果は同じなのでしょうか。
もちろん、三度の食事をしっかりとることは大切なことです。しかし、三度の食事で摂取できるタンパク質(もちろん他の栄養素もですが)には、限度がありますよね?たとえば、体重70kgの選手が三度の食事だけで必要なタンパク質を摂取しようとするとどうなるでしょう。必要なタンパク質の量は70kg×2g/kg=140g…卵だけで摂取しようとすると1日に卵23個、肉だけで摂取しようとすると1日にサーロインステーキ(1枚200g)7枚…とても、食事だけでは摂取できません。そんな時は、間食を有効活用しましょう。
タンパク質が吸収され筋肉がつくられる際に、それをより活発にするのが「成長ホルモン」です。成長ホルモンは、運動中〜運動後、睡眠中に多く分泌されます。タンパク質が吸収されて利用されるまでに3~4時間かかるといわれていますから、余裕をもって摂取したいですね。タンパク質の摂取のタイミングとしては、運動の2時間前、運動後30分以内、就寝の1~2時間前をオススメしています。ただし、前回お話しした通りエネルギーが枯渇した状態ではタンパク質がよりよく利用されませんので、運動後の摂取はエネルギー源と一緒に摂取するように心がけてください。
さて、タンパク質は何からできているでしょう。
「アミノ酸」という言葉を聞いたことがありますか?
「アミノ酸」や多く質問をいただく「プロテイン」について、来月じっくりお話したいと思います。
- 鎌倉 彩さん(SANQ〜九州スポーツ栄養士会〜代表)
- 1985年長崎県出身。
- 福岡県立城南高等学校、中村学園大学短期大学部食物栄養科を経て、2005年4月より外務栄養士として一般企業に勤務。短期大学部時代より高校野球部やボーイズリーグの選手・保護者・指導者を対象とした栄養講座を開講。2007年、食育セミナーも始める。2007年春より、「スポーツ栄養」を学ぶ管理栄養士・栄養士と栄養士を目指すメンバーで構成されたSANQ〜九州スポーツ栄養士会〜を始める。
- 栄養士・フードスペシャリスト・食育指導士
- 日本スポーツ栄養研究会会員
-
第26回
水分補給と炭酸飲料 -
第25回
ネバネバで夏バテ予防 -
第24回
試合当日の栄養補給 -
第23回
試合前日までに心がけたいこと -
第22回
選手への差し入れ -
第21回
選手の弁当 -
第20回
朝食をとる -
第19回
冬にぴったり鍋料理の力 -
第18回
栄養補給で筋肉をつける -
第17回
日本の伝統食を生かそう -
第16回
くだものをうまく使おう -
第15回
トレーニング期の食事 -
第14回
病気になった時は -
第13回
夏バテに勝つ -
第12回
夏に気をつけること -
第11回
コンビニ食の選び方 -
第10回
間食 -
第9回
水分補給について -
第8回
ミネラル -
第7回
ビタミン -
第6回
脂質 -
第5回
タンパク質2 -
第4回
タンパク質 -
第3回
炭水化物 -
第2回
体に必要な栄養素 -
第1回
食の大切さ














